津波防災まちづくりに貢献する高台プレーパークの実践!

高台プレーパークからの景色

福良地区は淡路島の南端に位置する漁村集落で、主要産業は漁業と観光業です。南海トラフ巨大地震に備える津波防災まちづくりに「福良町づくり推進協議会(福良地区自治会、南あわじ市商工会、淡路島観光協会、福良小学校、行政関連部局などで構成)」が中心になって取り組んでおり、2010年に福良港津波防災ステーションを設置したり、2012年からは1000人を超える地区住民が参加する福良地区夜間避難訓練を実施したりするなど、ソフト・ハード両面で活発な活動を展開している地域です。

 

福良で高台プレーパークをはじめたきっかけは、宮城県の石巻市立北上小学校では学校の裏山(高台)に避難場所にもなるようなプレーパークを地域や学校が一体となって作っている例がみられ、楽しみながら防災まちづくりに取り組んでいることから、福良の高台にある岡の原公園などでもそれを参考に避難場所にもなるプレーパークづくりを進めていきたいと考え、平成26年度より取り組むこととしました。


子どもたちのストレス解消の場としてのプレーパーク

プレーパークには以下のようなストレス解消効果があります。

①プレーリーダーに甘えることができます!

プレーパークの様子

プレーパークで活動するリーダーは年齢も比較的子どもたちに近く、話しやすい大人として思いっきり甘えることができます!

②自然遊びには失敗がありません!

プレーパークの様子

草花や木材など自然素材はそれだけで魅力的ですので、不器用でも美しい作品や個性的な作品を作ることができます!→達成感があります!


③異年齢の子どもたちとの遊びは自己有用感を高めます!

プレーパークの様子

うまくいったりいかなかったりすることで遊びが楽しくなります。大きい子が小さい子の面倒をみるようにもなります。

④子どもからお年寄りまで多くの世代が参加できます!

プレーパークの様子

プレーパークは昔遊びを子どもたちに伝える場にもなります。昔遊びを良く知っているお年寄りにとってやりがいを感じることができる場にもなります。



毎月こんな取り組みをやっています。

倒木の伐採やかまどづくり
かまどづくり

通路確保のための倒木の伐採や、非常時に使用できるかまどづくりなど、避難場所としての空間整備に取り組んでいます!

素麺の試食会
素麺の試食会、ろ過体験

本地区の特産であり、また南あわじ市の非常食でもある素麺を試食します!また本公園には雨水タンクが設置されておりその水のろ過体験も行っています!

高台からの福良港の眺め、サザエ焼き
サザエ焼き、貝ボタンの残骸

高台にあるプレーパークからは福良港を一望できます!また海が近いのでサザエを焼いたり貝ボタンの残骸で遊んだり、海を感じながら遊んでいます!

プレーパークチラシ

プロジェクト概要

・主担当:嶽山洋志

・フィールド:南あわじ市福良(岡の原公園)

・活動期間:2013年2月~現在に至る

・受賞:淡路花博2015花みどりフェア国際シンポジウムポスターセッション最優秀賞