日本農業遺産の現地審査が行われました!

 

11月2日に日本農業遺産の現地審査が行われ、南あわじ地域らしい生産システムが残る地域の視察や、生産者さんらとの交流、審査員との質疑などが行われました。

 

我々が提案する「淡路島における水稲・たまねぎ・畜産を連携させた多重生産循環システム」とは、高度に発達した灌漑システムを基盤として、水稲とたまねぎの二毛作栽培と、畜産を連携(稲わらを畜産に利用し、牛ふん堆肥を土壌改良として投入)させた循環システムのことを差し、特徴は以下の4点にあります。

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1.ため池(日本有数の高密集)、河川、用水路といった表層水と、湧水、深井戸、浅井戸といった地下水を組み合わるといった、多様な灌漑システムを構築していること。また、その管理運用は「田主(たず)」と呼ばれる伝統的な水利組織が担っていること。

2.稲刈り後の水田でたまねぎを栽培する「淡路発祥の二毛作」と、牛ふん堆肥を農地に投入して土壌改良することにより、水稲、たまねぎ、畜産が連携・循環する農業システムが確立されていること。このような循環システムが小規模集落内で展開している地域は世界的にみても他に例がない。

3.遺伝的資源として重要な品種「淡路中甲高」を1923年に選抜、国内の秋播きたまねぎ(早生種を除く)の約91%が本種由来の品種となっていること。

4.たまねぎ小屋でゆっくり自然乾燥させたたまねぎは、機能性成分(ケルセチン)が2か月で1.5倍に増えること、また吊玉貯蔵したたまねぎは長期保存で糖含量が増え甘くなること。
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地域の農家さんや料理人の方、産地商人さん、漁協さん、神主さん、行政関係の皆さんなどなど、総力戦となってきています。最終選考は1月末日に開催されます。しっかり準備してのぞみたいと思います。